スペイン企業 契約終了になりました

2週間前に「○○(会社名)Japón」という名前のミーティングに、社長、CEOと同等の立場のCo-founder, 私の上司3人に招待されて、あ、ついに来たかなと感じました。

上司にアジェンダは何?と聞いたところ、日本のスタータスについてちょっと話すだけよ、言われました。poco hablarって。
準備もいらなそうだけど、以前にまとめたマーケティングレポート+今年度の提案書や売上の再確認。冬がシーズンなので、夏の間だけ休みで秋以降に復活してほしいという場合の条件等も念の為テキストに起こして準備。

ひょっとしたら今後盛り上げて行くための話かも、という期待もしつつ。
(今まで完全に1人に任せっきりだったのもどうかと思うんだけど)

知らない方のために補足しておくと、ワーホリで現地で1年働いたあと、コロナのタイミングで帰国、社員全員がリモートになっていたのでそのままリモートで働くことができたので、さらに日本から1年ほど働いた会社になります。

目次

ミーティング当日

結局社長は来ずに、共同設立者Bと上司Aと私の3人だけに。
少し雑談を挟んだあと、共同設立者Bに
「ダイレクトに話そうと思うんだけど〜」と始まり、なかなかダイレクトに言われず笑

日本のマーケットがあまり伸びていなくて、君が先日すごくたくさんウェブ改善のこととか、商品、SNSのこと提案もしてくれたけど、今まで頑張ってきたけど(estabamos poniendo mucha fuerza a este mercado)、言語の問題もあるし、あと北欧マーケットも伸びてなかったりするし、イタリアとかフランスとかはスペインと同じようにABC的なやり方が同じでわかるけど、オーストラリアは伸びたりしたり(昨年一気に成長した新マーケットの一つ)、日本は北欧と同じでなかなか難しく、rentableじゃないから(コストに対して十分な収益がない)、日本マーケットはもう力を入れないことにした(vamos a dejar japon..)なので君とも同様に( y tambien contigo..)
でもそれは君のせい(no POR ti)ではなくて、マーケットの文化的な問題もあるし、今はこれ以上投資できないんだ。など、なんたらかんたらとゆっくりスペイン語で説明があり、(いつもBのスペイン語はスラングが多い&早くて社内で一番くらいに理解するのが難しいけど、さすがに今回は理解できた)

Bが、上司のAに向かって、何か足すことあるか?と促す。
Aから、「本当に今までの頑張りに感謝してるし〜」なんたらかんたらと、
正直あまり思い出せませんでしたw

そして退職のタイミングについて

辞める日は選んでもらっていい。
来週の月曜からでもいいし、まだ月初めだから今月末でも、日本の外部のエージェントとの契約が5月だから、5月末でもいい。
とのゆる〜い条件でした。

でも5月末までって言ったら、やっぱり4月末にして(無駄なコストはカットしたい)と言ってきそうな気がする。
Bはいつでも、と言ってたけどAは「必要なら〜5月末でも」と言ってたので、長くいたければ理由が必要そう。

B: 本当に本当によく考えて(hablamos hablamos hablamos )したんだけど、こう決めたんだ…
こっちからばかりしゃべってたけど、なにか言いたいことはquieres decir algo あるかと聞かれたので、

私からは、
よく説明してくれてありがとう。
私の力不足で目標を達成できなかったのはすごく残念だけど、売上と私やエージェントのコストを考えると理解できる。

と、まぁ正直この気持ちだったのでそれを伝え、(私的には12月の時点でもう終わるのではないかとも考えてた)

一番気になったのが今後のアジアマーケットをどうするのか。
日本を捨てる=アジアを捨てるのか、韓国とかでトライするのか。

聞いたところ当面はどこもオーガニック流入でいくとのこと。
日本は君の代わりに誰か雇うわけではない。
日本にはすごく期待もしていたんだよね。的なことも言ってました。

私からは追加で、
会社のコンセプトはすごくいいんだけど、言語問題以外(日本語のカスタマーサポートないし、サイトも不親切)にも日本にはまだ入ってきてない考えも多くて、会社がずっと前から押し出しているサステナビリティとかもわかってない人の方がまだ多いし(2020年の秋からSDGsで一気に広まってきてるとは思うけど)、といったらびっくりしてました。前にも言ったんだけどね、結局しつこく言わないとダメなのよね

だからひょっとしたらブランドが受け入れられるまでに時間がかかるかもね。

という話なども伝えたら、
また今後なにかあれば連絡してね的なことや、何かこちらからできる、助けられることとかあれば〜と言われてた気がします。(これは何も期待できないパターン)

金曜に話をしたので、週末に考えてどのタイミングで仕事を終りにするか決めること。

ついに、2年と1ヶ月(また2ヶ月)で私のスペイン企業勤めが終わることになりました。

ここでの仕事の経験は、昨年11月から掛け持ちで始めたオーストラリア企業でガツガツ進めていくために必要なものだったなと思ってるし(返事がないなら何度も聞く必要があることとか)、メディアへのPRやインフルエンサーマーケティング、SNS運用、商品売り込み営業、ブランドコラボ、イベントでのトークなど初めてのことも色々経験できたし、スペイン人達+ラテン人達のスペイン語環境はやっぱり面白かったし、ビジネススペイン語のメモストックは大量に溜まったし、よかった。

今の会社とポジションでは、逆にこれ以上の成長は難しそうだなという点もあったのと、ダブルワークが体力と脳みそ的に結構きつかったので、正直ほっとしたのがミーティング終わってから感じたこと。

何度か自分から辞めようかとも思うくらい大変だったタイミング(や会社への不信感)もあったけど、正直なかなか取れないポジション&スペイン環境の魅力で低賃金でも自分では踏ん切りがつけられなかったので、よかったのかもしれません。社員30名ほどの会社で、HRも外注でワークビザの望みもなく、コロナ後のリモートが終わってからは無理だろうからそういった意味でも終わりが見えてはいたので。
今後日本でも有名になってくれれば、私の履歴書も輝くしw、演技だとしても(一度ついた不信感は簡単には拭えないw)丁寧に話してくれたので、それなりにこれからも応援できるかな。

今まで、この会社のトップ達が社員によっては「明日から終わり」とかも無常でしていたのを見ていて、実際には対して社員のことを考えてなかったり大事にしてない人達だとも知ってるので、腹黒な部分も頭に浮んでしまうけど、それは抑えとこう。(それでも折り紙クラスやったり日本文化もちょいちょい教えてた、珍しい日本人の私はまぁまぁ好かれてたんじゃないかなと思う。)

前に円満に辞めたドイツ人が退職時に社長からのリファレンスレターをもらってたのでそれはゲットして辞めたいと思います!
それも、ぶっちゃけ自分で自分の素晴らしさを書いて社長にはサインもらうだけです!笑

仕事を通して知り合り良くしてくれてた外部の日本の人にはどこまで連絡しておこうか…悩みどころです。
韓国人とかは英語だから問題ないしそこまで深く関わってないけど、この業界の日本の人たちは大体みんな英語に不自由があるし、コミュニケーションの仕方(何度も何度も連絡して、自分から質問して確認する必要があること)もわからないだろうからフォローどこまでしようか。

一応今の所、日本のエージェンシーが行う5月までにしたいと意思表示をする予定です。

余談

こう淡々と書けるくらい自分がそこまで傷ついてないのは、もう一つの会社のミーティングでいいことが同日の朝にあったから。スペイン企業のグチも混ざってますw

この日は、最初にオーストラリアの上司と個別で日本のキャッチアップミーティング、そのあと週2回の定例チームミーティング。

最初の上司と個別に話したときには、一緒にどうやって日本を盛り上げるか考えてくれるし、他の国のアイディアも共有してくれるし、次のステップや道筋のヒントもよくくれる。(スペイン企業はこれがほぼ0で、私は日本のこと知らないから、あなたが全部決めてリードしないといけないのよ。initiativeとって(自分で引っ張って)。そして今までの会社がすでに持ってるノウハウや予算についても教えてくれない。ノウハウについては多分スペイン人、またはうちの会社が言語化して説明するのが下手な体制だから。)

仕事の話の後に、ICLやるから来月何日か休むって言った時も、いいよいいよ、終わったら聞かせてよー!と盛り上がってくれる自由さや寛容さ+上司の人柄の良さを改めて感じました。

その後のチームミーティングでは、病欠の人が多く、参加者は日本担当の私とブラジルチームの2人と上司の4人だけ。
どちらの国もすでに個別で話してて、あまり話す内容がないので今日は軽い話をしようと雑談に。
そこで、画面に乱入してきたうちの猫からみんな喜んで自分の家の猫連れてきたり(国際猫会議!)、ネットフリックスのおすすめの番組で盛り上がったり。
いつもはここまで雑談多くはないけど、毎週ミーティングの最初や終わりに雑談入れたコミュニケーションをすごく大事にするチーム。

対してスペインの上司Aはマドリードでは隣の席にいたのに、一日2回しか会話しなかったんですよ。
なんだと思います?Buenos dias と Ciao かHasta luegoだけ。

そんな感じで、今夜スペインの方切られてもいいや!と思えるくらい楽しかったんです笑 こんなに雑談が多いのはめったにないので病欠の人がいたことなど偶然が重なってたまたま。

人を大事にする会社と感じられること、フリーランスという外注ではあるんだけど、他のチームメンバーがもう何年も働いてる人ばかりなのですぐにクビにならなそうだという安心感。

スペインの会社はもうずーっとずーっといつクビになるのかとの不安を抱えながらで、そのせいもあって最初の1年は大きな長期に渡りそうな外部が関わる仕事に積極的に動けなかったというのもあり。。それはもったいないことしたな。
その教訓も今に活かせてるのでよし。

今だともっとこうしておけばよかったとか、予算全然ない、と少なく見積もったせいでPR施策も有効活用できなかったこととか、今ならわかることあるけど2年前の私はわからなかったので仕方ない。

常に不安がつきまとう外資&フリーなので、オーストラリアの方が詰まった時にはスペインの方をして頭を切り替えていた面もあるので、今後はその空いた時間で他の仕事を入れるかブログとかもうちょっと頑張るかしたいと思います。(Upworkでは結構な頻度でお声がかかる。仕事を選ばなければ数ヶ月単位の案件あり)

余談もだいぶ長くなりました。

また思い出した言葉とかあれば追記してるかもしれません。
あと、5月末の退職希望出して、4月末にしろって言われたら書きます笑

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この記事を書いた人

旅するフリーランス。外資系でマーケ。元米国ディズニー勤務。イギリス留学、スペインワーホリ経験者。海外経験やグローバルキャリアの発信をしています。趣味はダンスと旅行で、渡航国は約50ヵ国。ブラジルで海に目覚め、エジプトのダハブでダイビングの資格取得しました。世界中の海で潜るのが夢。
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