お久しぶりです。
今日は仕事のことを書きたいと思います。
スペインのスタートアップで、マーケティングポジションで働いているのですが、今回紙媒体のデザイン作成にあたりディレクションで苦労したので書いておきます。
赤ペン先生だけじゃ不十分
当たり前なんですが、相手は日本語が読めません。 アラビア語やタイ語などイメージしてもらえばイメージできると思うのですが、彼らにとって日本語はただの記号にしか見えません。 日本人のデザイナーさんだったら、少しの文言修正であれば、印刷して、赤ペンいれてそのまま渡しても対応してもらえますが、入力することもすらできないので、修正箇所の指示を入れたキャプチャ画像と修正があるブロックの文章を全て修正した状態でそのままコピペする準備してあげないといけません。
私はグーグルシートに全てコピーをうち、その横にスペイン語訳を入れて意味を伝えてます。 文字通りの理解力も、人間的な理解力もあるデザイナーなので、デザインする上で大事なポイントも本人でも考えてくれるし、あなたが大事だと思うならもちろん変えるし、リクエストに答えるよ!とかなりやりやすいタイプです。これでくせがあったらもっと大変。。。
誤字・脱字には気づいてもらえない
私がミスしたらそのままコピペするので、自分が100%正しいものを渡さなければいけません。 他の修正は絶対入るので、デザイナーに渡す前に少しでもここを抑えて修正数を減らしておきたいところ。
相手にも労力・ストレスがかかってる
指示出す側もかなり疲れますが、わけのわからない文字をデザインにするのは相手にとっても負担が大きいです。 私もデザインをしていた経験がありますが、アラビア語とかロシア語でレイアウト考えたり・・・と想像するとそれだけで疲れます。
最初と最後は一緒に座ってチェック&修正がおすすめ
今回はショッピングモールの店頭で使うポスターなどだったのですが、最初にこういう目的でどういうものが必要なのかというブリーフをしました。 ひょっとしたらなくてもできたかもしれませんが、あったほうが絶対いいはず。
英語やスペイン語と違って、日本語は単語と単語の境にスペースがないので、語の区切りがわかりません。 今回のデータはInDesignで作成していたのですが、自動で改行されてしまい、すごくあべこべなことに。最後は一緒に座って改行位置をチェックして完成させました。
行の頭に「ー」や「ッ」などの小文字が来てもそういった調整は日本語がわからないと不可能で、どこか一箇所を変えるとその下の行が影響を受け、いつまでたっても完璧なものにならないので一緒に見てその場で変えるのが楽で確実です。自分もちゃんと変更前のデザイン、テキストを見ていくつかのパターンを準備しておき、後で修正!と自分が言い出さないために頭をフル回転させましょう。
遠隔で外国人に指示出すよりは、横に座って作業できる環境なだけマシだと思いますが。
チャンスがあるなら日本語のつくりについての説明を
私は入社した直後に日本語のワークショップをプロダクションチーム相手にしました。
ひらがな、カタカナ、漢字があること、ウェブサイトでは同じフォントサイズのまま日本語化すると、文字がでかくなり行間がつまり美しくないから調整が必要なこと。 クロームのデベロッパーツールでcssを調整してみて、このサイズにしてーと指示出ししました。
また、デザイナーやデベロッパーはアニメとか漫画好きな子も多く、一度これを伝えたら、見た目で漢字とその他の区別がつく子も出てきました。 少しでも理解してもらえるってお互いの助けになると思います。
あと、英語からイタリア語とかフランス語とか英字アルファベットの国のローカライズより工数かかるからねって何度も釘をさしておきました。
このデザイナーとはウェブ用のバナーだったり、オンラインの製作物では何度もやり取りしてましたが、かなりコミュ力が高くいつも助けられてます。 指示出す側もだけど、デザイナーにもコミュ力がどれだけ大切かってしみじみ感じます。ちなみにスペイン人の女の子です。
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